宣告

 

【12月18日の「そのとき彼は『美味いっスよ…』と寂しそうに笑った…」日記】
　眠たい眠たい「社内研修」の為に出勤。
　夕刻より社員会による「年末度納会」。
　「勤続●周年」で表彰される。　ﾄﾘﾄｿﾞ氏も同期だが、彼は今日残念ながら神戸でＴ君とクレーム処理に。
　同じく同期入社の「みやも」氏と壇上で表彰状を授与される。　表彰状貰うなんて何十年ぶりぢゃろ？

　納会終了後、我が社のCEOの机の前に出向き、「表彰」のお礼を述べる。
　最初にCEO様が私に放った一言目。
　「MARUクンもぼちぼちリストラせなあかん！」
　隣にいた社長ともども驚いて目を剥いた。
　「え？！」
　「あ、言い間違えた。ダイエットやダイエット。　そのキミの身体の脂肪のリストラせなアカンってコトやがな…はっはっは♪……」
　いやいやいや。数年前より『次期リストラ候補№1』と社内外にて大っぴらに噂されるこの(やぎりの）私。
　CEOの口からは思わず「本音」が出ちゃったに違いあるまい。　ｼｸｼｸｼｸ…
　仕舞いにゃ社長にも慰められる始末。
　ええわい。　明後日からまた好き勝手に「出張ライフ」をエンジョイさせてもらったりますわ！ 
 

　　　　　　　　　

　　　(「宣告魔神ｺﾞｰｼｮｰｸﾞﾝ」なんちて)


　その頃、ﾃﾞｨｽｶｳﾝﾄｼｮｯﾌﾟ「じゃぱん」で1980円で買ったママチャリを嬉しそうに会社まで乗ってきた「ぴょん吉クン」は薄暗い社員食堂でたった一人、納会で貰ったお土産の弁当を寂しそうに黙々と食べていました(実話)。
　その様子を見て「残念な●●」と呼ばれている彼にも複雑な事情があるんだなぁと思ったら何故だか泣けてきました。
 

誤解

　

【12月17日の「えぇっと～正直、実際『一昨日』の事だから記憶が…」日記】
『四国引継ツアー二日目の夜』。
　各地各得意先にて「引継挨拶」をしつつ、愛媛県松山市に至る。
　今宵は四国指折りの歓楽街にて「出張最後の夜」として羽目を外すゾーって張り切っていたのに、相方の旧四国担当者Ｔクンが「奥歯が痛い」と言い出す。
　夕刻「松山城公園」北側のホテルにチェックインして、彼は地元の「歯医者」に。
　宿泊したのが「ホテル別館」だったので「本館」まで一人で風呂に浸かりに行く。
　贅沢なことに「湯」は『奥道後温泉』から引いたモノ。

　風呂から帰ってくるとＴクンが歯医者から戻っていた。
　原因は不明。　鎮痛剤を貰ってきただけだという。
　彼に問質した。
　「で、酒なんかは大丈夫なの？」
　「呑んだらアカンとは云われませんでした」
　「…っちゅうか『先生。今晩呑んだらアキマヘンか？』って訊かへんかっただけやろ、おまはん」


　どうせ夜中に痛くなって困るのはボクやないし、そのまま晩飯を摂りに出発。
　本当は松山市繁華街まで繰り出しパァっとやることが本命だったけど、距離が少しあるためホテル近くの居酒屋に乱入。
　全品２９０円均一居酒屋『金の鶏』というお店。

　ボックス席に案内されて先ずは２９０円の生ビールで乾杯♪
　ある程度注文した食品が出揃うと通路側のカーテンを閉めてくれるて「個室状態」に。
　料理等の写真を撮っていて、ついでに巫山戯て対面(ﾄｲﾒﾝ)のＴクンを撮っていたら、偶然にも間仕切りのカーテンを開けて店のオネエチャンが「お待たせいたしました～。『つくね』でぇーす♪」って顔を出す。
　「い、いや。ちゃうねんちゃうねん。誤解や誤解！　ボクら『ホモホモ７(ｾﾌﾞﾝ)』ちゃうねんてぇぇーーっ！」
　オネェチャンは白い目で僕達を睨みつけた後、何も云わずカーテンを閉めたのでした。
　誤解やっちゅうねん 　だから…。

　
　次の日の朝、二人は何故か口数も少なく残りの業務を淡々とこなした後、帰路に就いたのでした。


　　↓の画像は急いで焦りながら携帯電話のカメラを隠した証拠画像
　

消失

【12月16日の「四国地方担当引継ツアー二日目」日記】
　四国坂出で目覚める。
　旧四国担当者Ｔ君に昨夜、彼の会社の携帯電話に入っている四国の得意先関係電話番号を、私の携帯に赤外線通信で転送コピーしてもらえるように頼んでおいた。
　「出来ました」
　「ありがとう、ご苦労さん。大変やったやろ？」
　「いや、簡単でした。でも『上書きコピー』したらMARUさんの電話帳データ、全部消えてしまいましたけど」
　「な、なんやとおぅぅーーーっ！！」
　彼の手からひったくるように私の携帯電話を取戻し確認してみる。
　見事に見慣れない電話番号だけがズラッと。
　トホホホ…

　香川県から１１号線にて愛媛県方面へ。
　途中の「四国中央市」でdocomoの看板を見つけ飛び込む。
　幸い、昨年の５月頃「電話帳データ」のバックアップをSDカードに保存していたのが発見され(本人はそれを完全に忘れていた)、本体電話帳に「一部コピー」することで復旧され難を逃れた。
　ありがとう。可愛いサンタさん。　(docomoのお姉ちゃんがサンタの格好(ｺｽﾌﾟﾚ)をしていたのだ)


　胸を撫で下ろしつつ、昼食は近くのうどん店『俺のうどん-愛-』。
　店名に衝撃を受けて思わず入ってしまう。
　安くて非常に美味しい「讃岐饂飩」を食べさせてもらったのだが、食事中に店主がずっとこちらを睨みながら
　「お、俺のうどんを喰いやがって…俺のうどんを…」と肩を震わせながらブツブツ呟くのはやめて欲しかった(一部「ｳｿ」が含まれています)
　　　

発表

　　　　　　　　　　　　　　　

【12月15日の「ｻｸﾗﾁﾙ」日記】
　本日より『四国地方担当引継ツアー』の開始。
　旧担当Ｔ君と朝六時に本社で待ち合わせて営業車で出発。
　阪神高速から明石大橋～鳴門大橋を渡って久しぶりの「四国上陸」。
　「再び帰ってきたゼぃ」
　午前中は徳島市と小松島市の得意先を巡る。
　中には四年前に担当していた私のことを覚えていてくれたお客さんも居て感激する。

　お昼前に娘からの「受験発表」の連絡が入る。
　結果は「……」。
　まぁ何となく受験前の彼女の浮ついた行動を見るにつけ、そんな悪い予感はしていたんだ。
　「一言で『努力不足』だったね」と声を掛ける。

　落ち込んでばかりも居られない。
　「高松自動車道」で高松市内に降り立ち、引継作業を続行。
　夕刻「坂出市」のホテルにチェックイン。
　風呂に入り夕飯を喰って自分の部屋に戻った後、娘に電話を。

　日頃は生意気で自信過剰な彼女も、流石に落ち込んでいる様子。
　次回「一般入試」にてリベンジを図るという。
　彼女にとって初めての大きな「挫折」に、電話からの声が時折「涙声」になるのにつられそうになるが、無理に明るい声を出して頑張るように伝える。


　まぁ、人生色々あるさ。
　
 

告口

【12月14日の「『非実在青少年健全育成法』が可決されるのならば『非実在淫乱熟女法』や『非実在肥満営業男子法』などは一体どーなってしまうのだろう？」日記】
　昨夜は腹満腹の上、酔っ払って泥のように寝込んでしまった二人。
　今朝は朝早くから温泉で「朝風呂」。
　その前に私はコンクリートの床上で滑って大ゴケしちゃった。
　痛ててててｔ…

　美味しい朝御飯をこれまたお腹一杯に頂戴したあと、さっそく今日のお仕事に出発する。
　すると玄関まで「仲居さん」のお見送りが。
　「MARUちゃん、今日はいつもと違って早く出発するのねぇ」

　凍りつく私と「トリトソ氏」。
　そういえば昨日、午後七時過ぎに到着した私に向かって、
　「いつも早いのに、今日は珍しく遅い御到着だねぇ」って抜かしたがったぞ。あの糞バ●ァ！
　余計な事ばかり言いやがって！
　　あと40歳若けりゃ●したおしてﾋｨﾋｨ云わしたるトコロやゾ！
　ふと見ると「トリトソ氏」が『上層部へ言いつけマスデスＮＯＴＥ』という黒い手帳を取り出し、何やらｺｿｺｿとメモしてやがんの！！
　この「ノート」に悪口や悪事などを密告されると三日以内に社長や上司から呼び出されて叱責されたり、昇給や出世が滞ってしまうという恐ろしいノートなのだ！

　ってなネタ(本当は実話だけど)を笑って喋りながらの「中国地方同行歳末御挨拶ツアー二日目」。
　島根県益田市から９号線を東へ東へ。　鳥取県鳥取市までのドタバタ珍道中。
　二日間で１２００km近くを軽く走り抜いて、奈良への帰路に着くころには二人ともヘロヘロな疲労困憊状態。

　でも明日から私には、別の若い衆と組んで「二泊三日四国地方残酷引継ツアー」が待っているのだ。