From .05.MAY.2009
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【12月02日の「同行歳末挨拶ツァー二日目」日記】
出張同行中の同僚「ぴょん」が云った。 「MARUさん。ボクね、高校の時にインターハイの重量挙げで、以前にココに来たコトがあるンですよぅ」 それは広島県東広●市で遅い昼食「広島風お好み焼」を二人で食した後の昼下がりだった。 「キミ、昨日も鳥取で同じような事云うてたな」 「高校三年間で毎年で計三回出場してましてン。それでココにも来てたワケ」 「なるほど」 「その時の記念で『東●島運動公園』にボクの名前を記した銘板のモニュメントがある筈ですわ」 「なんや?観に行きたいんかいな」 「早いハナシ、そうですわ」 仕事の時間は押してはいたが、少し気になって彼の提案を受け入れることにした。 「あ、ここここ! 確かにココですわ。 さぁて何処にあったかな?」 「なんや覚えてないンかいな」 「すぐ思い出せると思いますねンけど…」 『運動公園』というだけに流石に広い。 体育館、競技場、野球場などもある。 公演内でジョギングをしている人もチラホラ。 「さき行って探しときますわ」 彼はさっさとジャンパーを羽織り公園内へ向けて走って行った。 「おいおい、ちょっと待ってくれ」 私は背広姿のまま、営業車の前に残される。 営業車は彼が遠隔ロックで施錠していったのだ。 「自分だけ厚着しくさって…ヴォケェ!」 昨日から突然襲い掛かった寒波の所為で寒い寒い。 「ぴょん」の姿を追って運動公園内を彷徨った。 しばらく歩くと前屈みになってジッとしている彼の後姿を見つけた。 「有ったんか?」 彼が不審げな表情で振り向く。 「いやぁ、何処にもおまへんねン。さっきも体育館の受付で訊いてみましてんけど、誰も知らんって」 「はっはっは!キミの名前が描いてあったから廃棄されたんちゃうか」 彼は私のツッコミに抑揚の無い口調で答えた。 「確かにここら辺にあった筈ですねンけど…」 そこにはたしかに御影石の記念碑らしき半分に切られた石の塊がまるで「墓標」のように存在していたが、その表面は削り取られたように人為的にまっ平スベスベになっていた。 「そもそも、そんなインターハイ自体存在しなかったりしてw」 「…ええ、さっきの受付の人もそンな事云うてはりました」 「??」 「存在しない?」 果たして彼の言う今から三十年前に開催されたというインターハイ重量挙げ競技は存在したのだろうか? それともただ単に、彼が仕事をサボりたいという為につかれた「ウソ」だったのか? いや、それ以前に「ぴょん」という人物は果たして実際に存在したのだろうか? それさえも自信を持って答えられる気すら失い始めた。 「MARUさん。どうしました?」 彼の声がやたら遠くから聞えた気がする。 「MARUさん、気付いちゃったんですかぁ」 彼の姿がいきなりカゲロウのように上下左右に細かくブレ出し、やがてテレビのスィッチをいきなり切ったかのように、突然かき消すように消えた。 「ウソ」をついていたのは 彼か? 私なのか? PR |
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