【6月19日の「昨日の続き」日記】
それを見つけたのは、小雨降りしきる鈴鹿の某倉庫系中古店ミリタリーコーナーであった。
『マルシン社ハイパワー専用ショルダーストックホルスター』
中古価格が定価(\19800)の六掛け。 そこを本日の「8の付く日」は『おもちゃ全般20%OFF』になる日だというので、約半額近くなる計算になる。
しばらく「買うたやめた音頭」を二十分にわたってガラスショーケース前で人目も憚らず繰り広げるが、結局カードを手にレジに並んじゃう健気なボク。
『FN ブローニング・ハイパワー(英語: FN Browning Hi-Power)』は、ベルギーのファブリックナショナル社製造の自動拳銃。
正式名称は「ピストル・オートマティック・ブローニング・モデル・ア・グラン・ビザンス(ブローニング・オートマティック・ピストル・モデル・ハイパワー)」。アメリカ合衆国の発明家であるジョン・M・ブローニングが1926年に死去する前に設計した最後の作品である。ブローニングの他界後、FN社のデュードネ・ヨセフ・サイーブが改良し、1934年に完成。
量産された実用拳銃として初めて複列弾倉(シングルフィード・ダブル・カラム・マガジン)を採用した拳銃で、当時このようなマガジンは軽機関銃短機関銃、拳銃ではトリガー前に弾倉を持つモーゼルC96以外には殆どなく、その装弾数の多さから「ハイパワー」と名づけられた。コルト・ガバメントやブローニングM2をはじめ、数々の傑作銃を設計したブローニングの技術の集大成ともいえる自動拳銃である。
複列弾倉を採用しているが、ハイパワー以後に設計された複列弾倉の拳銃に比べグリップは細く握りやすい形状となっている。
現代でもこの銃の熱狂的なファンも多く、我がマイミクにも一人「HP狂」の方がおられる(最近T社ガスBLK「HP」を入手され御満悦♪)。
この『ハイパワー専用ショルダーストックホルスター』販売開始時には、無遠慮にも「あんさん買いなはれ」とメールをしたのを覚えている。
帰宅すると早速ゴソゴソと「武器庫」の中を捜査してマルシン社モデルガン『ブローニング ハイパワー M-1935 MILITARY』の箱をやっとの思いで探し出す。
いまや懐かし「メタルフィニッシュ」だよ。
「ショルダーストック」を装着するには付属の「溝付きのメインスプリングハウジング」に交換しなければならない。 ちなみにT社ハイパワーに装着するには、フレーム後部の溝を加工する必要があるとのこと。
で、付けてみました。
イイネ!
金属製モデルガン全盛期にはスパイTV映画『0011ナポレオン・ソロ』の大ヒットにより劇中に登場する「ワルサーP38アンクルカスタム」という銃が流行した。そのスコープ&ストック&ロングマガジン、サプレッサー兼ロングエクステンデッドバレルの装着できるスタイルは「ワルサー」だけに留まらず「ガバメント」や「ハイパワー」という銃器にも「アンクルカスタム」が存在して、当時のカタログを涎を流すが如く何度も見つめるガキの心を妖しく乱したものである(子供にはとても高くて手に入れる術はなかった…)。
「江戸の仇(カタキ)を長崎で討つ」のようなもんだな(違うと思うけど)。
トイガンでは古くの金属製時代から最近のガスガン時代まで、数々モデル化されているが、 私ゃ古い人間だからHPにはなんといっても「リングハンマー」「タンジェントサイト(距離調整式照星)」は必携である(つまり「ミリタリーモデル」が一番好きってコトね)。
実銃用の物を忠実に再現したという革製のホルスターは、これまた古式ゆたかなスタイル。 古いメタルフィニッシュモデルを出し入れするのは少し躊躇しちゃう(鍍金塗装が剥げちゃうからネ)。
例えば実銃において、この「シュルダーストック」を使用することでどれだけ「命中率」に影響したかは想像のの域を超えないが、拳銃モデルガン趣味のムードを高めるにはコレしかない!と声を大にして訴えたい(誰に?)!
比較用に「拳銃本体を内蔵出来るショルダーホルスター& GUN」を集めてみた。
・フジミ『モーゼルM712』
エアガン黎明期の傑作(?)。 ストックは木製。蓋には銃本体固定の板バネがちゃんといついている本格派。
これでモーゼルの内部機構の出来がもう少し良ければねぇ。 ちなみにマルシン712は装着できません(溝幅が違う?)。
・MGC金属モデルガン『モーゼルミリタリー』
銃の固定がネジ式。 きつく回すと外れなくなり、泣くことがある。
・マルシン金属モデルガン『モーゼルM712』
包装のビニール袋がくっ付いて表面に変な模様が出来ちゃった。
別売りの「革製ハーネス」が欲しいところ。
・MGCモデルガン『VP70』
本当はこのストックを付けることにより「三点射」が可能というのがウリのはずだったが、当時の技術では難しかった。
それにより後にストックだけ「投げ売り」された経緯がある(今ぢゃプレミア)。
・タニオコバ ガスガン『VP70M』
そのMGCの元技術責任担当者が後に「復讐戦」として世に出したガスガン。
ストック装着により好調な「三点射」を可能とし、マニアに流涙させた。
当然だがMGCのモデルガンとのストックの互換性は無い。
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