【9月02日の「CMC社金属製モデルガン『COLT M1911A1 GOVERMENT』も持っているんだけど、若気の至りと法規制の関係によりお見せすることが出来ません」日記】
道楽として各種「趣味」を持ちつつ仕事にて地方を巡りながら中古屋などを素見していると、突然『趣味の神様』が降臨する時がある。
先週の山陰鳥取「米子」の昼休みが、まさにその瞬間であった。
某HARDOFFのショーケース内に、その鈍く黄金色に輝く銃身を目にした時、心臓が早鐘の如く鳴り響いたのだよ。
《SUNDAY GUN-SMITH》
『COLT.45 SEMI AUTOMATIC PISTOL MODEL OF 1911A1 WWⅡ 1942 U.S.MILITARY TYPE
COLT GOVERNMENT』
あ、また「ガバメント」かよ…同じようなモンを何挺持ってけつかんねん!と眉を顰めたそこのアナタ。
今度のは違いますよ。
「格が違う」とでも申しましょうか。
「ホビーフィックス社製金属モデルガン」でがす。
1977年(昭和52年)に52年規制とよばれる法規制「銃砲刀剣類所持等取締法施行規則第17条」などにより、金属製で取り外しなどが出来るタイプの「モデルガン」は製造売買等が出来なくなっている。
この「金属製モデルガン」はその法規制に沿った形で発売された。
銃の機構を大幅に省略して、法規制をクリアするためにいわゆる「タニオアクション」として作られているのだ。
「タニオアクション」とは1960年代にモデルガンメーカー老舗「MGC」が開発したオートマチックモデルガン用の擬似排莢機構である。トリガーを引く事によりスライドが後退し、薬室内のカートリッジを排莢する。トリガーを引ききるとリコイルスプリングの力でスライドが前進し、その力で次弾カートリッジを薬室に送り込み、そのカートリッジが前撃針に突き当たり衝撃で火薬が発火する。一連の動作はすべてこのトリガーアクションで成立しているため、火薬を使用しなくても排莢動作が楽しめる。
その名称は設計者「小林太三」氏の幼少期のあだ名「タニオ」から付けられた俗称であり、MGCの正式名称ではない。しかしながら、銃専門雑誌でも特に注釈なく使用される事が多い。
別名「スライドアクション」、「指アクション」。
私が幼いころに初めて手に入れた貰い物のモデルガン「MGC『ワルサーPPK』」も同アクションであり、長い間これは本物と同じ機構だと思い続けていた。
中学生となり手に入れた国際出版の「世界のGUN図鑑」の実銃展開図を見て「ズカーーン!」と吃驚したのも古き良き思い出。
このモデルガンを発売した「ホビーフィックス」社では「クアックショットアクション(QUACK SHOT ACTION)」と称している。
少し大きめのトリガーを引き絞ると徐々に重いスライドが後退し、やがてトリガーに連動した「爪」が外れスライドが前進し「ガシャン!」という金属音を響かせ射撃準備の体勢に戻る。
但しこのモデルガンは発火モデルではないのでカートリッジの装填はおろか、マガジン自体も固定され外すことが出来ない。 またハンマーも可動だが「射撃位置」でロックすることもない。
一言で云ってまさに「子供騙し」なアクションだが、このモデルガンの魅力はそこに有るのではない。
実銃より採寸した素晴らしいプロポーションと刻印、綺麗な鍍金、そして金属製ならではの重量と冷たい肌触りなどが樹脂製モデルガンやエアガンと一線を画する理由である。
(スライドアクションの為にトリガー(引金、銃爪?)は長いタイプになっているが、短い「(リアルタイプ)トリガー」もオプション付属している)
スライドストップは可動し「オープンボルト」時は再現できる。
エジェクションポートよりダミーで彫刻の真っ黒な弾丸が少しだけ覗いている。
スライドを引き切った際に「エジェクター部」がフレームに残るもの「モデルガン」の醍醐味。
実銃の「1911A1」ではトリガー上部の本体フレームに指が居れやすくするための僅かな「面取り」部が存在する。
いままでの「モデルガン」には金属製樹脂製を問わず。この部分を再現したモデルは無かったとされている。(WAガスガンには一部再現されたモデルも存在する)
今回この「ホビーフィックス社製金属モデルガン」にはこの箇所も再現されている。
グリップは大戦時の茶色の樹脂製(ベークライト)。 ちょっと「木製」に代えたいところだが、いま暫くはこれで良しかと。
《SUNDAY GUN-SMITH次回予告》
『COLT.45 SEMI AUTOMATIC PISTOL M1911A1
COLT GOVERNMENT』
「ホビーフィックス製メガウェイトモデルガン」!
上記の「金属製モデル」と同時に発掘入手!
二挺あわせても現行の流通中古価格の半額から1/3の値段でした(っつっても痛い痛い出費には変わりはないのですが…)
PR