【2月08日の「密林だ♪ジャングルだ♪」日記】
香川県坂出市から11号線で四国中央市を経て愛媛県入り。
松山市に近づくにつれ、小雨が降りだした。
今宵のお宿は「道後温泉」北東に位置する「奥道後温泉『ホテル奥道後』」。
奥道後温泉屈指の巨大観光ホテルであるのだが、一泊二食付限定名付けて『総支配人びっくり!プラン」(笑)だそうで通常9800円の処6980円。
通常の出張先の宿泊予算としては格段安いともいえないのだが、何しろ昨晩は一泊4980円で押さえているし(←こういう思考の仕方が金の貯まらない貧乏人故の理論である)、何より私の心を惹き付けた施設がこのホテルにはあったのである。
「ジャングル温泉」
かつて関西で幼少時代を過ごした全ての少年少女の心を捕らえたTVCMが存在した。
『ジャングル温泉♪紅葉パラダイスっ♪』
そこには鬱蒼としたジャングルで背中を流しあいっこをする親子の姿があった。
あの憧れの「ジャングル温泉」である。
どんなに子供の頃行きたかったものか。 その夢が大人になった今、叶うのであった。
中国人らしき仲居さんに部屋(ツイン洋室)に案内された後、意気揚々と浴衣に着替え迷路のような館内を延々と「ジャングル風呂」目指して移動する。
「奥道後26湯巡り」の別名を持つ巨大な「ジャングル温泉」はそこのあった。
大きな体育館のような建物の中、中世の時代 高い石の塔の最上階の牢獄に十数年間幽閉された先代の王様のようにくたびれ果てた「ヤシの樹」が数本、申し訳なさそうに立っているそこは紛れもなく夢の「ジャングル温泉」!
だだっ広くて真冬は寒いが「ジャングル温泉」。
26あるという温泉も、多分「男女別」になっているのでその半分で13ヶ所。 なかには「小さなユニットバス」が突如地べたに埋まっていたとしか表現出来ない湯船が8ヶ所位あったとしても「ジャングル温泉」♪(しつこい)
サウナなんかも利用して、それはそれで楽しんでいた私の目に、湯煙の中こちらに近づいてくる人影が映った。
最初はホテルの従業員さんがお湯の温度を測りに入ってこられたのかな?と思った。 衣服を着ているように見えたからである。
あれ?従業員さんがジャブジャブ湯船の中にまで浸かりに来た。 それに服も競泳用水着かレスリングのユニフォームみたいなものだぞ?
曲がりなりにもここは「風呂」なんだし、ナニがナンでも水着着用した大人は在るまい…。
あ、全身に一生取れないペインティングを施した「お兄さん」だったのネ。
まぁ大概の入浴客と変わらずこの私も入浴中はメガネを外している。
するとどうしてもモノを見るときに、何気なくだが目を細めて「目付き」が悪くなるのは避けられない事象である。
会社に於いても少し小さな文字の書類を読むとき、仕方なしに眼鏡を外していたこトコロ、「MARUさん。目付き悪すぎて他の女子事務員さんが怖がるので眼鏡をかけてくれ」とトリトソ氏らに注意されたこともある。
ここで「こらオンドレ、ナニ他人(ひと)の身体、ジロジロ見てけつかるんぢゃい!」と怒鳴られでもしょうものなら、いっそ○の○った振りをしてペロペロ蛇口でも舐めようかと一瞬覚悟した程だ。
「ジャングル温泉」ならぬ『シュラシックパーク風呂』で「ティラノザウルスREX」に出合った気持ちでごんす。
幸いにもその最悪な出来事は回避できたのだが、この話にはまだ続きがあった。
その兄さんに「お父ちゃん!」と呼んで飛びついた子供がいる。
あぁ親子連れなんやと思ったところ、歳の頃なら十歳未満の女の子。
「お風呂入浴倫理コード」なら『混浴完全アウト』の年代である。
これは例え「囲炉裏の会」に入会していなくとも、「ティラノのお父さん。なんぼナンでも、それはアキまへんで…」と注意せねばならないトコロだが、何しろ相手は『全身美術館「日展」絶賛好評開催中』のような御方REXである。
黙って湯船を後にしました。
嗚呼、風呂上がりの「生ビール」は美味しいなぁっと♪
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