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【2月08日の「もうちょっと頑張ったら尻尾が分かれてきたかもしれない」日記】
 島根県浜田市近辺で仕事中、実家からメールが入った。
 「ただいま息を引き取りました
 実家で約二十年間飼っていた老牝猫が天に召された報せだったのだ。
 
 茶虎柄の雑種で、名は「チャコ」という。
 ちょうど映画『子猫物語』が公開された直後に、それこそ目に開いた直後くらいの「子猫」で我が実家に迷い込んで来た後居ついた猫だった。
 おとなしい温和な性格の牝猫だった。
 ある日、まだ独身で実家にいた私が例の如く「酩酊」して帰宅し、玄関に入るなり土間で倒れ果て寝込んでしまった時は、私の頭の横でじっと心配そうに座って見守っていてくれた。
 うちの娘がまだヨチヨチ歩きの頃、抱き上げたものの娘より身長が高く猫の両脚が地面に付いたままで「バンザイ」したような格好でも黙っておとなしく抱かれ続けていたこともある。
 
 そんな彼女(愛猫)も年齢には勝てず、最近はストーブの前でじっと寝ている生活が多くなった。
 爪も出っ放しになり畳やカーペットで躓くようになり、腰も痩せてきた。固い「キャットフード」も食べ難そうにもなった。
 「今日明日が山かと思う」と実母からメールが来たのは昨日の事だった。
 
 彼女らとて「獣」にとって「神」や「宗旨」があるやもしれない処から、「死」に際し敢えて我々人間の「宗教観」を当てはめるというの事こそ「不遜」というもの。
 野に斃れることこそ、彼女の本望であったやも知れぬ。
 遺骸は本日中に「保健所」に回収してもらう。
 我が家では代々、「金魚」などの小動物以外はこの方法を取ることにより、家の敷地内や動物霊園などに埋めるということは行わない。 それこそ「踏ん切りがつく」ということだ。
 
 
 夕刻になり母親に電話をしたのだが、老衰による安らかな「大往生」だったらしい。
 居間のホットカーペット上で昏睡状態に陥った後も、一瞬ではあったけれども両脚を交互に動かしていたそうだ。
 彼女の魂は夢で大地を駈けていたのかもしれない。
 

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