【6月10日の「今日も一日中、三日間の日記を書くことに忙殺されちゃいました」日記】
《 SUNDAY GUN-SMITH 》
今日のお題は
『モーゼル・ストック&ハーネス』
モーゼル(「マウザー」とも発音する)拳銃は1896年にモーゼル兄弟(ヴィルヘルム・モーゼル、パウル・モーゼル)が開発した。 このデザインは弾倉が銃把の前にあるため重心が前にあり、射撃競技銃のように正確な射撃が可能であった(当時の水準のハナシだが)。 「箒の柄(ブルームハンドル)」とあだ名された独特の形状をしたグリップは、掌の小さな小柄な民族でも関係なく使用できる利点があり、そのまま採用され続けた。
馬上などでも使いやすいということで、清朝末期以降の中国の軍人や馬賊にも愛用された。同銃は100万丁以上生産され、旧式化してもなお中国を最大のマーケットとして1936年まで生産され続け、チャーチル・金日成・ホーチミンといった当時の著名人にも使用されている事でも有名である。
古い形の拳銃ではあるが、今でもボクら「GUN-Kids」の心を打ち抜いて止まない。 だってカッチョイイんだも~ん♪
この拳銃は、ホルスターを兼ねた「木製ストック(銃床)」を併用するとカービン(騎兵銃)として使用できた。 この木製ストックを使用することにより、命中精度の向上が図られたのだ。
今 手元に有る「モーゼル専用木製ストック」は三種類。
上から「MGC C96専用ストック」
中が「マルシン M713用ストック」
下が「フジミ M712専用ストック」となる。
MGCは金属製モデルガン。セミオート(単発)のみの「C96モデル」を巧く表現している。
ちなみに「モーゼル社」がこの拳銃に正式な型式名を付けなかった事もあり、現在目にする型式名は後世のコレクターや研究者の便宜上の分類であったり、販売代理店の付けたものであるため、少々混同を招く結果になっている。そもそも、コマーシャルネームの『モーゼル・ミリタリーピストル』も、ミリタリーという名称でありながら、実際には、軍から制式採用された事がなく民間販売の方がメインであったと云われる。
このストックに於いては、銃とストック本体の結合時の固定方法が「螺子式」となっている。 現実にそういう実物モデルも存在していたらしいが、あまりに個体の種類も多く、はっきり断言はできない。
マルシン社のもは「Mauser Schnellfeuer M712」と呼ばれる型のモデルガン発売時に「ストック」「ハーネス(革製留め具)」も発売された。
モデルとなった拳銃はセミオート(単発)とフルオート(連続発射)が可能な「マシンピストル」と呼ばれた種類をモデルとしている。
日本では確か「コンバットマガジン」誌の紹介により、一気に有名になったと記憶する。
マルシン社でも「モデルガン」「固定式ガスガン(単発)」「BLKガスガン(セミ・フル可…コツあるけど)」などの素材も含め多くのバリエーションがあり、現在でも銃本体は入手可能。
TOP画像は「M712HW樹脂製モデルガン」を使用し、ストック付画像は同社「金属製モデルガン」を使った。
最後はプラモデルで有名なフジミ(FUJIMI)社ガスガンブームの1988年に発売した「M712」。
今は懐かし「BV式ガスガン」でフル・セミ切り替えが可能。 ガスタンクはグリップ内にあった。 リキッドチャージでも外部パワーソースでも使用可能。
(サバゲーなどで)「使えた」という人と「ハシにも棒にも使えん!」という極端な意見が、当時より極端に分かれた。
専用の「木製ストック」もラインアップされていたが、「ハーネス」の存在は知らない。
「ストック」は実物どおり、内部の銃の固定用の「板バネ」が再現されている。
同型の「マルシン社木製ストック」より若干サイズが大きい。
今回、「モーゼル型木製ストック専用ハーネス」を二種類別々に入手したので、さっそく着装してみた。
しっかりした造りのシンプルなハーネスはMGCモーゼルに装着。
このタイプだとハーネスを着装したままストックに銃を固定することが可能で、そのまま射撃体勢に入ることが出来る。
(マルシン社初期製ストックベルト?)
また一方の「マルシン型ショルダーストックハーネス」はストック先端を覆ってしまう為、射撃時には完全にハーネスを外す必要がある。
スペアの「マガジンスプリング」を入れるポケットと、「クリーニングロッド(銃腔内清掃棒)」をサイゾに保持出来るようになっている。
マルシン社製とも思ったけど、革が薄いし造りも少々雑。 中華製コピーかしらん?
マルシンのものでは「クリーニングロッド」の代わりに「マイナスドライバー」が付属していたと聞くが中古で入手したこれには付属品が何も付いていなかった(だから安かったのかな?)。
だから画像の物には古いマイナスドライバーをそれとなく装着して誤魔化しているのだ。
またどちらのハーネスも、少しサイズが大きい「フジミ社製M712ストック」には装着不可能である。
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