From .05.MAY.2009
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【9月03日の「ハードボイルドだド♪」日記】
福井市から小松市方面に出向く必要から、日本海沿いに305号線を疾る。 三国の街を縦断。 ここには後輩の須田葦也という男が働く町だ。 好奇心とイヤガラセ半々で彼の就職先を訪れる。 「ゴラァッ! 須田って餓鬼が働いてるのはココかぁ!? 泣ぐ子はいねがぁっ!」 彼の上司と思える人が出てきた。 「須田くんなぁ…。 このあいだ『お客さんのトコへ行く途中、道に迷った…』って連絡が入ってから行方不明ぢゃ。 もう何年、ここを担当しとんねんっちゅうハナシや(溜息)。 多分『東尋坊』から海におっこちたんちゃうかぁ。ウヒヒヒヒ… ところで、アンタあの子のなんなのサ?」 この男の顎に一発パンチをくれてやる。 たとえ出来の悪い後輩といえども、私以外の人間が彼を辱めるのは許さないのだ。 バーバリーのトレンチコートの襟を立て、愛車の「プリウス2800GT-B」に乗り込んだ。 キーを廻すと3200㏄までボアアップしたエンズィンが目覚め、凄まじい咆哮を辺りに撒き散らす。 大喰らいのコイツの心臓は1リッターで4㎞疾れば上出来だ。 くたばれエコロジー。 ギアを叩き込み、乱暴にクラッチを繋ぐとジャジャ馬は尻をセクシーに左右に振り捲くり『東尋坊』への7号線に向かう。 『東尋坊』へ向かう暗い日本海に面したワインディングロードで、ふと気が付いた。 先ほどからこの車に並走する海面の小型の快速艇がいる。 こちら側に見える右舷には緑色の認識灯がある筈なのに、漆黒の海面と同じ黒い船体が睨みを効かしている。 「怪しい…」と思う間もなく、その舟から銃撃が始まった。 腹に響く重低ウーハーの射撃音からキャリバー50級のヘヴィマシンガンだとお里が知れる。 20発に一つ混ざる「曳光弾」が日本海上に鮮やかなオレンヂの放物線を描く。 ビシビシビシッ! 着弾が愛車「プリウス」の天井を舐め、崖面に見事なミシン跡を刻んだ。 考える間もなく、本能的な反射神経でダッシュボードを開け、密かに隠し持っていたM16を極限まで短くコンパクト化したカービン銃を左手に握り締めていた。 右手は連続するワインディングロードの為に置いておいて、歯でコッキングノブを噛み締め銃本体を左手でスライドさせ初弾をチャンバーに叩き込む。 今回の「須田葦也失踪」には、なにか複雑な裏があるらしい。 このような状況でも、本人が意識せずとも唇の端が捲くり上り狼のような微笑みが顔面に貼り付く。 歓喜の昂りと共に、左のサイドウィンドウ越しにトリッガーを引き絞った。 (続く…かも知れないかも) PR |
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男性
誕生日:
1959/08/18
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