豆玉

【10月29日の「はやしのお好み焼」日記】
　起床して出社の為に午前六時前に愛車V-Maxに跨る。
　昨夜も少し降ったのか、カバーを外したらシートが濡れていた。
　エンジンをかけｷﾞｱを「ロー」に入れた途端「クラッチ」を切っているにも関わらず、車体が緩やかに前進しようとする。
　あ、やばい。
　視認するとクラッチレバーの「フルードオイル」が見えない。　残量ゼロ？
　そこで早朝から「クラッチフルードオイル」補充作業。予備があって良かったね。
　そういえば昨日の雨中ロングツーリングの最後、どうもｷﾞｱが「ニュートラル」に入りにくいなって思ってたんだ。＞その時気付けよ…

　無事会社に到着し、営業車に乗り換え兵庫県「姫路市」へ走る。
　要件を済ましたうえで「明石海峡大橋」に飛び乗り四国上陸。
　徳島市で納品等。
　
　今宵のお宿は徳島市内の古い観光旅館。　
　会社への定時連絡を済ませ夕食を摂りに出掛ける。
　旅館の部屋の机の上に乗っていた「徳島の延食店ガイドマップ」小冊子を参考に、歩いて十分以内の「お好み焼屋」へ向かう。
　割と有名店らしい。
　メニューにあった『豆玉』が気になった。
　「この『豆玉』ってナニ？」と店員に尋ねると、
　　「甘く煮た『豆』が入ってます」とのコト。
　徳島特有のローカルフードらしい。
　珍しく思い『肉豆玉』を頼んでみた。
　　　　　　　　　
　焼き上がり取り敢えず「解剖」してみると、果たして中から「金時豆」がコロコロ出てきた。
　「お好みソース」の塩味と甘い「金時豆」の取り合わせだが、予想外にマッチしている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　今日はこの『肉豆玉』と瓶ビールを一本だけに節約しようと思って、ビールを呑み干したあと「お冷お願い！」と頼む。
　すると何を勘違いしたのか、「はい。お待ち！」と店員のオバチャンが瓶ビールをｼｭﾎﾟﾝ!と蓋を開けて持ってきた。　
　「え？『お冷』の水を頼んでんけど？？」
　「あらま？どーしましょ？」
　「どーしましょ？って蓋抜いたもん仕方ないやん。呑むわ呑むわ。そこに置いといて」
　申し訳ないと思ったのか、お支払時には瓶ビール代から100円まけて貰いました。
　しかし何故、私が「水」を頼んだら、瓶ビールがすぐに出てきちゃったんだろう？
　　(＞正解は『デヴ』だから…)

嫁啼

【10月19日の「この晩一番笑ったのはGAINAX澤村さんが発した「スマートフォンスマートフォン言うたかて、世の中に『自分で自分の事を賢い賢い』と言うヤツに限って、本当に賢いヤツが居たためしがない」という御言葉」日記】
（昨夜の続き）
　GAINAXや「米子映画事変」のスタッフたちと夕ご飯を食しに出た。
　一軒目の「タカシマヤ」食堂階のレストランは、残念ながら本日は「貸きり」でアウト。
　二軒目に最近「赤井監督」がお気に入りだという少し小さめの「居酒屋」へ赴く。　総勢六人が中央の席に着くことが出来た。
　
　入り口前に貼ってあった「本日のお薦めお品書き」からずっと気になっているメニューがあった。
　その名も
　　『ヨメナカセ』！

　その「ヨメナカセ」というモノを初めて食す。
　種明かしをするとこれは牛の心臓の大動脈を塩コショウ等で味付けしたもので、岡山県津山市辺りの珍味だという。　コリコリした食感で美味。
　この何とも言えない面白い名前の語源については、「下処理が難しいのでお嫁さんが困る」「あまりに美味しいので、秋ナスのようにお嫁さんが食べさせてもらえない」「出産後、歯が弱くなった女性には食べづらい」等々諸説あるんだって。
　いやまた、この食べ物が物凄い滋養強壮効果があり、喰った晩には「嫁」をﾋｨﾋｨ哭かせる効果があるのかと思っちゃったゼ。


　で、今日の朝「強壮効果」があったかどうか検証しようと思ったら、パンツの前は破れているわ、ホテルの天井に変なシミはあるわ、そのシミから何やら烏賊臭(烏賊だけに以下略)

　　

饂飩

【10月11日の「意外とこのタイトルは拙日記には無かった」日記】
　日記とは『食の記録』の顔を必ず持つべきであると考える。

　高知市で目覚める。
　昨日は夕方前からいきなりの非道い土砂降り。
　営業車から得意先の玄関に辿り着く間の僅かも距離でに、傘を差してでも背広上下がズブ濡れになっちゃった。
　
　夕刻這う這うの体で市内中心部のビジネスホテルにチェックイン。
　湿った背広をバスルームにぶら下げ、私服に着替えてまた傘を差して夜の街に繰り出す。
　さて、今夜は何処で夕飯を喰おうかな？
　居酒屋『葉牡丹』か『赤たぬき』？　結局あまり雨に濡れないように商店街アーケード下を歩いて到着する「ひろめ市場」に決定。
　ここは大型の集合屋台村。　好きな種類の料理を一品ずつ各屋台で注文し、中央部のテーブルで食べられるのが特徴。　観光客も地元の人たちも多い。
　まずは「五種まぐろ盛り合わせ＋生ビールセット」で千円弱。　それに「まぐろユッケ」「うつぼ唐揚」。
　食べ物全般に安いが「ビール」の他に「発泡酒ジョッキ」も有るので、支払をかなり安く済ませることが出来る。
　御機嫌な千鳥足でホテルに帰りました。　
　
　翌朝はホテルレストランで大空魔龍バイキング。
　高知市内を駈けまわった後、北上して香川県入り。
　昼食は讃岐琴平町名代『灸まん』で「醤油うどん＋おあげさん」。　「うどん県」だからね。
　この店は元々「こんぴらさん」詣客へのお土産「和菓子」屋さん。

しかし　「きゅうまん」って何処をとっても『ウルトラ』な名前だなぁ。

　「醤油うどん」美味しゅう御座いました。　
　
　丸亀市で一仕事。
　小腹が空いたので(え？もう??)宇多津町有名店『おか泉』で「ぶっかけうどん」。　「うどんの国の人だから」ね。
　有名店だけに昼間は観光客で一杯でなかなか入店出来ないけど、夕方の居間の時間なら落ち着いて食せる。
　ここの「麺」は何処となく「甘味」を感じさせる逸品。　クセになりそうなほど美味い。
　
　こりゃ今晩は「晩飯」抜きだっちゃ♪

 

 

鯖魳

【10月03日の「どうも携帯電話で撮る写真がピンボケが続くと思ったら、レンズの切り替えが『接写』になっていました。　今日初めて気が付いたよ。ﾄﾎﾎ…」日記】
　兵庫県「湯村温泉」で目を覚ます。
　昨夜の夕食と今朝の朝食は大広間で「大空魔龍バイキング」。
　仕事で「北陸担当」だった頃「湯快リゾート」系旅館に泊まりまくって身に沁みたにだが、流石「チェーン宿」だけにバイキング内容の味は基本的に全て同じ。
　各地の宿によって多少の地域名産が食せる機会はあれど、その他の「天ぷら」とか「お寿司」とか「フライドチキン」「ハンバーグ」などは吃驚するほど何処の宿で喰っても味は一緒。
　ひょっとしたらここのコックは、親会社が作り上げた「クローンコック」で、全員同じ顔をしているのでわないかと勘繰った位だ。
　
　で、今朝の湯村温泉「湯快リゾート『三好屋』」での朝食。
　香住などが港も近いことからテーブル上の一人用コンロに金網を乗せて固形燃料で自分で焼く「焼き魚」コーナーがあった。
　「鯖(さば)」と「子持シシャモ」。
　とくに「鯖」が脂がのっており、噛みしめると異様に美味しくて驚いた。
　ううむ。「湯快リゾート」を舐めたらアカン。
　全然期待していなかったため、写真も撮っておらぬわ。
　でもこんだけ美味しかったら、朝からビールが飲みたくなっちゃて困るよね。
　
　「湯村温泉」から峠を越えて平地に下りると、そこは「鳥取県」。
　優先的な仕事があるので９号線を西へ疾って「島根県」入り。
　松江市で納品等を済ませ出雲市に至る。
　今宵は定宿の「出雲湖陵温泉国民宿舎『国引荘』」。　一泊二食付5800円の会員制「得々パック」。
　
　温泉で旅の汗と埃を洗い流し、お楽しみの夕食を摂りにレストランに。
　有難いことに夕食も大好きな「魚」がメイン。
　「あ、サンマや！」と喜びの声を上げたら、仲居さんに「『カマス』ですよ♪」と笑いながら訂正されちゃったよ。恥ずかし…。
　でもこれもまた脂のった白身の上品な味で美味しくて、セルフ飲み放題生ビール(500円)が進む進むのススムくん♪
　
　『秋茄子は嫁に食わすな』と同様に、『秋カマスは嫁に食わすな』という諺もあるらしい。
　ちなみに『カマス（魳）』は英語で『Barracuda(ﾊﾞﾗｸｰﾀﾞ)』である。　なんだか恰好よいね。

　　　　　　　　　　　

 

咖喱

【5月06日の「あ、今晩『なでしこ』の試合があるので『カツカレー』だったのかなぁ？」日記】
　とあるドス黒い野望を密かに胸に秘め「山陰」へ。
　最近我が「営業部」で『アポ取り営業』が奨励されているので、鳥取の馴染の顧客に「アポ取り電話」を入れる。
　「今週〇日にお伺いさせていただきますわ」
　「ナニしに来んの？　あ、わかった！『国際まんが博＠鳥取』やな…」
　ギクッ…！　
　「トリンドルちゃん(鳥取ふるさと大使)、昨日(東京に)帰ったよ」
　そこまで読まれているとわ…
　
　
　中国道で広島県入り。「三好」から「安芸高田」を経て「北広島町」。
　その後「中国山地」越えをして島根県へ。
　
　今宵の宿は島根県益田市の定宿『かじか荘』。
　夕刻チェックインすると玄関に「お客さん用スリッパ」が大量に。
　高校生の団体の合宿が「同宿」だそうだ。
　ワチャ！　賑やかそうだな。
　宿が気を使って比較的静かな部屋を取ってくれた。
　
　お楽しみの晩餐は「部屋食」で。
　美味しそうな「あまご塩焼」「お刺身」「地場蕎麦」の他に、見慣れないメニューが運ばれてきた。
　「学生さんの団体が居るから『カレー』のお裾分け」とのこと。御親切に「トンカツ」も付いている。
　思わず笑っちゃった。
　もう長いコト、色んな宿に泊まったけど、夕食に「カツカレー」出たのは初めてぢゃないかな？
　とても美味しく頂戴しましたけど、ちょっと「御飯」食べすぎちゃったかな？(御櫃一杯分)