「夏宴」

【8月22日の「日本で一番長くて熱い一日」日記】
　「営業会議」のために出勤。
　しかし夕刻、とある野望を胸に秘め早退。
　愛車V-MAXで帰宅した後、私服に着替え大阪行きの電車の飛び乗る。

　後輩が企画した漫研OB会『朝まで酒を呑んでバカ話をして歌を唄う会』に参加する。
　会場は心斎橋の居酒屋「薄利多売半兵ヱ大阪心斎橋筋店」。　店内に入るとゴテゴテの昭和レトロ趣味デコレーション(過多)の若者が喜びそうな装飾。　若干の「場違い観」に苛まれつつ「海の家」風の多人数部屋に放り込まれる。
　大老Ｓ先輩、同期の原型師Ｍ良ちゃん、一期下の段目Ｎ西、昔は美少年Ｈ坊など、参加者は総勢１１名。
　いつもの様に「呑み放題コース」を選択。　食べ物はチープなメニューが並び、「大塚ボンカレー」「日清チキンラーメン」などが200～300円前後でありそれなりに楽しい（美味しくはなかったけど)。
　皆様に「お誕生日」を祝福され乾杯。　幹事バキラ氏から思わぬ「誕生日プレゼント」まで頂戴して感激する。
　馬鹿話に華が咲くが、向かいの席の「ヘヴィメタバンド風」の連中が気になって気になって。
　また前回「プー」こいてた後輩が回転焼き「御座候」に無事就職を決め、「ボクが焼きました」とたくさん「御座候」を持ってきてくれた。　目出度し目出度し。

　さて一次会も無事終了。
　幹事バキラ氏と段目Ｎ西、Ｈ坊ら四人で二次会の「朝までカラオケ大会」に突入。
　Ｈ坊、毎回の如く狂気酒乱の相大爆発大暴れの後に撃沈。帰宅。　どんならん。
　Ｎ西、先述の「御座候」を小腹が空いたといって喰う。　上の段の箱より一個とって「ちぇ、白アンやったわ」。次の一個を取って「また白アンだ…」。　当たり前である。　上の箱は「白」、下の箱には「黒」と書いてある。　やっぱ「馬鹿」である。

　カラオケは飲酒を継続しているうちに、何故か「吉田拓郎追悼事前予行演習」の趣を呈し、思わず感涙に咽ぶ。
　終いには我が心の名曲中の名曲『夏休みは終わらない』を歌って嗚咽しそうになる始末。　
　あまりの壮絶さに若い幹事は目を白黒させていた。

　早朝五時にお開き、「じゃぁの」と二人の別れを告げ、始発で無事帰宅しました。
　バキラは今から南港ｲﾝﾃｯｸｽで「コミックなんとか」に一睡もせずに出撃だってサ。　若いね。