塩焼

                 

【8月17日の「今夜は『プレ○○日』というコトでもあったワケで…」日記】
　とあるドス黒い野望を胸に秘め岡山県から広島県へ。
　毎度の事ながら「魔都廣嶋」市内は『灼熱地獄』。

　さて「とあるドス黒い野望」とは言うまでもなく市内の「広島第一劇場」のコト。
　今週の「香盤」
　『浅草ロック座特別興行』
　　1.ＭＡＹＡ
　　2.天童愛
　　3.浜野蘭
　　4.香坂ゆかり
　　5.森下理音
　　6.小澤マリア
　実に豪華絢爛なラインナップである。　これを観ずしては「ＳＴファン」の名も廃ろうというものだ。
　
　ところが今日は「岡山～広島」間の強行軍が祟り、昼飯も抜きという体たらくな状態であった。
　広島「平和大通り」の馴染みのビジネスホテルにチェックインして会社に定時連絡を入れ業務の終了を宣言した後、おもむろに「劇場」すぐ近くの広島風お好み焼き超有名店『八昌』に空腹を満たすべく這う這うの呈で向かうも、なんと『八昌』は店舗内改装のため暫く休業の非情の張り紙が…！　No Marcy!!
　この「低血糖」スレスレの空腹を抱いては「舞台鑑賞」もままならない。
　ふらつく足で次の飲食店を求めるべく灼熱の「魔都廣嶋」夜の繁華街方面に新たなる一歩を踏み始めようとした。

　そのとき！　何たるコトであろうか。　我が「食のゴースト」が私の耳元で突然こう囁きかけてきたのである。
　『しおやきそば』と！！
　嗚呼、なんということか。　この「オタフク(お好み焼)ソース」全盛の地で『しお焼きそば』を探せと我に命じたもうか？

　いや、探した探した。
　それからたっぷり小一時間は掛けて。
　途中、ホテルに戻ってフロントのＰＣでネットで検索してまで探させて貰いました。
　検索に引っ掛かったのが胡町の某チェーン系「お好み＆鉄板焼き店」。
　ちなみに「お好み焼き」に関しては「ビックリするほどマ○"い」とネットの食○ログでも堂々とボロクソに書かれている点が逆に気になった。

　既に「イヤな汗」も含め、大汗を掻きながら店に辿り着く。
　入店するや否や
　「な、生ビールを呉れぃ～」と呪詛の呪文の如く。
　店員の「お待たせいたしま…」との言葉が終わる間もなく「中ジョッキ」を奪い取り、
　「…た。」の最後の一言が発せられる前にソレを一気に飲み干す。
　「かぁ～っ！　生き返った。死ぬるかと思た」
　それから夏季限定メニュー『レタス焼きそば(塩味)』を所望する。
　お代わりした「生ビール」二杯目が空になる直前、それは焼き上がってきた。
　腹も減ってたこともあったし心配していた「味」もそう悪くなく(レモンを絞って食す)、さらにジョッキの御代わりを頼みつつ美味しく頂く。
　　　　　　　
　880円の「焼きそば代」に引き換え「生ビール」が四杯である。　「燃費効率」が悪いのにも甚だしい。
　しかも空腹に流し込んぢゃったものだから「酔い」が一気に廻ってきたのも致仕方ない。
　御機嫌な千鳥足で店を後にした時にゃ、「劇場」のコトなど頭の中から引き飛んでしまっていた。


　さて、これから旨い「岩牡蠣」でも喰わせてくれる店でも探すとするか…！