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【9月10日の「夜中にふと見ているPC画面から振り向いてみると……」日記】
 某県のとある宿泊施設にチェックイン。
 断崖のような海岸線に望む全室がオーシャンビューの、長細い宿泊棟一階の一番端の部屋が割り当てられる。
 その日は夕食を摂った後、酒の酔いと移動の長旅の運転の疲れからか早い時間に寝てしまった。
 
 それは何時ごろだっただろうか。
 いわゆる「草木も眠る丑三つ時」近い時間だったと思う。
 隣の部屋の接する枕元の壁を「ドンドン」と叩く音で目が覚めた。
 なんだなんだ?
 隣の部屋の人が寝惚けているのか、はたまた具合が悪くなって誰かの救援を求めているのか?
 あまり長引くようなら館内電話でフロントを呼ばざるを得まい、と思っているうちに壁の打音は途切れた。
 どうやら大丈夫のようだ。 酔っ払っての行動だったのかもしれない。
 
 再びウトウトしていると、今度は部屋のドア側から「ドンドン」という音が。
 なんだよ。 やっぱり酔っ払いが騒いでいて、何かの拍子に室外に出てオートロックに締め出されて騒いでるんぢゃないのか?
 ドアの覗穴(ドアスコープ)かあ覗くと誰も居ない。
 と云うか、覗いた瞬間「打音」が消えた気がした。

 なんとも割り切れない気持ちでベッドに横になると、今度は部屋の上からドンドンという物音がする。
 嗚呼、そうか。
 判ったぞ。
 今までの物音はきっと、二階の部屋のヒトの歩く足音を聞き違えてしまったということだ。
 こんな深夜に部屋を歩き回るとは非常識なヤカラだなぁ。 
 ひょっとして「相撲取り」みたいな体格をした奴だったりして…。
 そんなことを考えてるうちに、また物音が止み睡魔が襲ってきた。

 すると今度は足元の方から「ドンドン」という打音が、また。
 「もう、いい加減にせぇっちゅうねん」と、今度こそフロントに苦情を云おうと思った瞬間、気が付いた。
 私の泊まっている部屋は一番端っこだった筈。 ということはつまり、足元の壁の外は海側の断崖絶壁。
 普通の人間が廻り込んで、壁を外から叩くのは不可能である。
 
 恐ろしくなって寝具を頭から被り、その打音をシャットアウトするようにベッドに潜り込んだ。
 足元の打音はやがて止み、今度は海側のガラス窓を誰かが叩く音がし出した。
 あ、しまった。
 昨夜は室外も温度が低く、涼しい外気を部屋に入れる為に窓は開けっ放しだったっけ。

 そこでふと考えてしまった。
 今まで「打音」は室外の外部から行われているものばかりと思っていたのだが、それは間違いで実はこの室内にいる私以外の「ナニモノ」かが壁を叩いて回っているのではないか?
 ドンドンという打音は止み、恐る恐る寝具の隙間から様子を覗った私の目に映ったも,keのahとr jkはfkkcsNcn
 

 


                 
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