異説

【5月10日の「誰か真面目なヒトに怒られるで…？」日記】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　
　『おおかみこどもの雨と雪』は『時をかける少女』や『サマーウォーズ』など、新作を発表するごとに注目を集めてきた細田守監督が手掛けたアニメーション。　ヒロインが「おおかみおとこ」と恋をして結婚し、出産、子育てなどの日々を送る13年間を映し出す。
　

あらすじ： 19歳の大学生花は、あるときおおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い……。

　
　
《異説①》
　ヒロイン「花」は愛する「彼」の突然の死に衝撃を受け、その過酷な事実を受け止められず精神に異常を来たし「彼」が「おおかみおとこ」だったという妄想に取りつかれる。
　その妄想は「雨」「雪」という二人の忘れ形見にも及び、子供たちも「おおかみこども」であるという思いを強くする。
　そんな「花」もそれ故に都会に住み辛くなり、やがて山奥の古民家に移住を余儀なくされる。
　長女の「雨」は進学するが、長男の「雪」は登校拒否からヤクザな道に陥ろうとしている。
　しかしその過程も「花」の目には大自然の「山」に戻ろうとする若き「雄狼」としか映らなかったのである。
　
　　
《異説②》
　「花」は何らかの理由で「彼」を手に掛けることとなる。
　死体は都会でなんとか隠し通せたが、何故か「大きな野犬の死体」を「彼」そのものだと自分に言い聞かせた。
　その後　山奥に移り住んだ「一家」だが、今度は長男の「雪」が行方不明となる。
　が、犯人は当然「花」である。
　事実を薄々と感じている「雨」だが、やがて学校の寮へと独立し、母を一人田舎に残して「沈黙」を守る決意をする。